Japanische Klassiker mit Furigana
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〈わがあいするしじんのでんき〉(ほい)
〈我が愛する詩人の伝記〉(補遺)
室生 犀星
Lesen Sie 〈我が愛する詩人の伝記〉(補遺) (〈わがあいするしじんのでんき〉(ほい)) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.167 Zeichen · 22 Bildschirme
そして朔太郎死歿四日目にかれは、突然予言したように死んだのである。四日間にあおり続けた酒と、あたり構わずに馳けずり※(「廴+囘」、第4水準2-12-11)った重畳した疲労の怒濤が、たった五十一歳の彼をねじ伏せてしまった。あとには怒濤が白煙を上げて立ち、私は二人の親友を同時に喪って気のついたことは先ず酒を止めていて良かった事、何でも彼でも生きのびる事、二人の親友の死のもろさを有難く貰って、みずからの節度とすることをまなんだ。そして少しの悲しみもなく寧ろ冷かに私の為すべき事を思い描いた。戯談が本物になった全集のことが私に憑かれた義務を強い、友情というものがすがたを変えて現われる時を自ら、選ばなければならなかったのだ。私自身すら一篇の小説を書いてそれを売り、これで人生がけりになったって構うものかという、何時ものふてぶてしい書きなぐりの暮しをしているので、私や佐藤のために全集出版なぞという望みは、それを抱く方が時世を知らない人間と言って良かった位だ、自分自身が小説家としてあと何十年かをやって行ける自信なぞ、まるでなかった。一篇書いてこれでお終い、また一篇のたくってこんどこそどうやらお終い、お終い続けで来ていて、最後のお終いがどうやらこのごろらしいと私はむねを叩いて悲観していた。