Japanische Klassiker mit Furigana
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せんそうはぼくをおとなにした
戦争はぼくをおとなにした
小川 未明
Lesen Sie 戦争はぼくをおとなにした (せんそうはぼくをおとなにした) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.627 Zeichen · 11 Bildschirme
他のひとりは、また、自分の顔をガラスにおしつけて、できるだけ、よく見ようとしていました。しかし、なにをしても、キューピーには、手ごたえがありませんでした。ふたりは、これでは、こちらがばかにされるような気がして、腹立たしくなりました。
「やいキューピーのばか!」と、ひとりは、手をふりあげて、なぐるまねをして、みせました。それでも、キューピーは、だまっています。
「こら、石ぶつけるぞ!」
このとき、とつぜん、もうひとりの、男の子が、
「この、キューピー、おとなりのユウ坊みたいだよ。」と、笑いだしました。
「ユウ坊って、おりこう。」
「う、うん。」
「しょうべんたれの、うんこたれなの。」
「はっ、はっ、はっ。」
そういって、ふたりは、顔を見合って、さもおもしろそうに、笑いました。
青い空は、さわやかに、よく晴れています。深い、深い、水色がかって、たれさがるあちらには、遠く木立の枝が黒く、大きな森の、頭にさしている、かんざしのごとくみえました。そして昨夜の霜が、まだ光って枝先に凍りついているのが、日の光に、銀のごとくかがやいていました。こうして、冬の間、じっとして、眠っていた自然だけれど、もうどことなく、じきに目をさましそうなけはいがしました。