Japanische Klassiker mit Furigana
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げさくざんまい
戯作三昧
Lesen Sie 戯作三昧 (げさくざんまい) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.807 Zeichen · 42 Bildschirme
」
「いや私は、どうもああいうものにかけると、とんと無器用でね。もっとも一時はやったこともあるが。」
「そりゃ御冗談で。」
「いや、まったく性に合わないと見えて、いまだにとんと眼くらの垣覗きさ。」
馬琴は、「性に合わない」という語に、ことに力を入れてこう言った。彼は歌や発句が作れないとは思っていない。だからもちろんその方面の理解にも、乏しくないという自信がある。が、彼はそういう種類の芸術には、昔から一種の軽蔑を持っていた。なぜかというと、歌にしても、発句にしても、彼の全部をその中に注ぎこむためには、あまりに形式が小さすぎる。だからいかに巧みに詠みこなしてあっても、一句一首のうちに表現されたものは、抒情なり叙景なり、わずかに彼の作品の何行かを充すだけの資格しかない。そういう芸術は、彼にとって、第二流の芸術である。
三
彼が「性に合わない」という語に力を入れた後ろには、こういう軽蔑が潜んでいた。が、不幸にして近江屋平吉には、全然そういう意味が通じなかったものらしい。
「ははあ、やっぱりそういうものでございますかな。手前などの量見では、先生のような大家なら、なんでも自由にお作りになれるだろうと存じておりましたが――いや、天二物を与えずとは、よく申したものでございます。