Japanische Klassiker mit Furigana
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てしごとのにほん
手仕事の日本
柳 宗悦
Lesen Sie 手仕事の日本 (てしごとのにほん) von 柳 宗悦 (やなぎむねよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.621 Zeichen · 235 Bildschirme
石見の古い町といえば津和野に誰も指を屈するでしょう。亀井藩で今も昔の屋敷が見られます。近くの益田は雪舟の庭を以て名があります。しかしそれらのことはさておくとしましょう。その剛直を語る石見人は吾々に何を贈物としたでしょうか。浜田の在や温泉津やその他方々に窯場があるのが目に入ります。窯自体がとても大きく、二十五、六の室を持つものさえあります。室というのは傾斜面に設けた細長い登り窯を幾つかに仕切ったものを指します。各※(二の字点、1-2-22)の室に各※(二の字点、1-2-22)の屋根がつきます。それが全部上釉のある赤瓦なのですから見事なものであります。その赤い屋根が階段のように坂に沿って重ってゆきます。窯の外観としては日本一でありましょう。しかもそれらの窯がしばしば寄り添って建てられ、遠くには青い海、近くには緑の林があるのですから、絵のような光景であります。その大きな窯で盛に大きな水甕を焼きます。山陰、北陸一帯はもとより、遠く北海道にまで船で運ばれます。嵩のある仕事だけに働きも激しく、体力のない者は堪え得ないでありましょう。こういう窯に、優れた小ものを求めても無理であります。