Japanische Klassiker mit Furigana
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てしごとのにほん
手仕事の日本
柳 宗悦
Lesen Sie 手仕事の日本 (てしごとのにほん) von 柳 宗悦 (やなぎむねよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.621 Zeichen · 235 Bildschirme
浅草の「よのや」も櫛で見事なものを売ります。大太鼓を作る店なども真に見ものであります。革の厚み、胴の張り、鋲のふくらみ、健康な姿を思わせます。日蓮宗の信徒が手にする団扇太鼓も東京出来のをよいとします。弓の道具類も仕事のよさを未だに失っておりません。紙縒細工の矢筒、革細工の弓懸など見事な手並を見せます。幾許かの人が良い仕事を愛すると見えます。この細工を「長門細工」と呼びます。
銀座のような通りは、日本の生活の一番先の端を示すものでありましょうが、西洋人が見たらどこに日本があるのかと思い惑うでありましょう。何か活気を感じはしますが、いたずらに洋風に媚びたものの多いのは残念なことであります。これに比べますとむしろ下町の方に日本らしい品が多く見られます。
注意してよいのはいわゆる「老舗」でありまして、必ずしも東京出来のものばかりを売る店ではありませんが、家名を重んじますから品のよいものを置くのを誇りとしています。襟円の半襟、阿波屋の下駄、「さるや」の楊子、榛原の和紙、永徳斎の人形、「なごや」の金物、平安堂の筆墨、こういう店々は東京の人たちには親しまれている名であります。