Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅじゅつ
手術
小酒井 不木
Lesen Sie 手術 (しゅじゅつ) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.803 Zeichen · 10 Bildschirme
「どうです、いま、共食いの話が出た序に、今晩は、人間の共食いを話題としようではありませんか」
「いい題目です。皆さんどうです?」と私が申しました。
「大賛成!」「結構ですわ!」と皆々同意されましたので、私は申しました。
「先ず隗より始めよということがありますから、最初にSさんに御願い致しましょう」
S氏は頭を掻いて、「どうも、とんだことを言い出しましたねえ」といい乍ら、でも、すなおに話し始めました。法律家であるだけに、穂積博士の「隠居論」に載って居る食人の例をよく記憶して居られて、老人隠居の風習の起りは「食人俗」にあることまで、極めて秩序的に説明してくれました。
それから、私が話す番になったので、私は変態性慾と食人との関係について色々の例を述べて説明しました。恋人を殺してその心臓を切り出し、それを粉砕して、パンの中に焼き込んで食べた男の話などは、いつもならば何ともありませんが、今夜に限って、自分ながら妙な気持になり、外から盗人のようにはいって来るなまぬるい風さえ、血腥い臭いを持って居るかのように、思われました。
次に大衆文芸作家K氏の日本文学にあらわれた食人の話があり、それについで、男の方も女の方もそれぞれ、凄い、面白い話をされ、最後にC子さんの番になりました。