Japanische Klassiker mit Furigana
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たくじしょのあるむら
托児所のある村
小川 未明
Lesen Sie 托児所のある村 (たくじしょのあるむら) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.011 Zeichen · 7 Bildschirme
」
「なんだか、いじけているじゃありませんか。」
こんな、批評をしながら、過ぎかけたが、その中の一人が、ちょっと立ちどまって、カンバスをのぞきました。すると、他のものも、いっしょに立ちどまりました。
青年画家は、筆をとめて、彼らを見あげました。
「それは、あなたたちのほうが、むりですよ。」と、画家がいいました。
「なぜかね。」と、きっとなって、背の高い役人が、青年の顔をにらみました。
「ここらの子供は、日ごろ、あまり、えらそうな人を、見ないからです。」
「なにも、われわれは、えらそうじゃないだろう。」
「どこか、えらそうに見えるんですね。そんな人が、こわいんです。」と、画家は、いいました。
よく見ると、その青年は、右足は義足で、草の上に、松葉づえがおいてありました。
「あんたは、この土地のものかね。」と、一人が、聞きました。
「この土地のものではありませんが、みんなの気持ちは、よくわかっています。お役人や、金持ちや、学者は、自分らの仲間でない。いつも上のほうにいて、命令するものだと、思っているから、きゅうに、いっしょになって、わらったり、話したりすることができぬのです。