Japanische Klassiker mit Furigana
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そうわ
挿話
徳田 秋声
Lesen Sie 挿話 (そうわ) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.544 Zeichen · 53 Bildschirme
もちろん常磐津に限ったことではなかった。芸と品位とで、この廓は昔しから町の旦那衆の遊び場所になっていたが、近ごろはかえって競争相手ではなかった西の方の廓の方でも、負けを取らないくらいに、師匠の選択を注意していた。町の文化が東から西へ移ってゆく自然の成行きから、西の方のすばらしい発展を見せているのも、是非がなかった。
「ここは格式ばっているだけ損や」お絹は言っていたが、あながち絶望もしていなかった。
「さあ格式を崩したら、なおいかんじゃないかしら。東の特徴がまるでなくなってしまやしないかね」辰之助は言っていた。
「けれど少し腕のあるものは、皆なあちらへ行ってしまうさかえ」
「そうや。このごろでは西の方にどうしてなかなか美しい子がいる」
お絹の説明によると、おひろは踊りもひとしきり高潮に達した時期があって、お絹自身が目を聳てたくらいだったが、やっぱりいろいろな苦労があって、芸事ばかりにも没頭していられなかった。
「今の人はほんとに、ちょろつかなもんや。私に限らず、家の人はみな内気でだめなんですわ。あるだけのものを、どうしても働かしてゆけない運命にできているの。