Japanische Klassiker mit Furigana
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たんていしょうせつのしんしめい
探偵小説の真使命
夢野 久作
Lesen Sie 探偵小説の真使命 (たんていしょうせつのしんしめい) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.095 Zeichen · 9 Bildschirme
謎々の興味に懸っている。そうした興味によって読者を最後まで引っぱって行ってから、これに意外な解決と満足を与えるのが、探偵小説の唯一無上の神聖な本領である。だから、探偵小説は生命、貞操、金銭、宝石、紙片なぞいう人間の欲しがり騒ぎまわるところの最低級、浅劣なシロモノを、そのトリック、謎々の核心として、全篇の興味を織出して行かねばならぬ。
だから探偵小説は芸術であってはならない。
エロ、グロ、ノンセンス、ユウモア等の謎々以外の風味を含ませるのは探偵小説の邪道、堕落道である。冒険、神秘、怪奇、変態心理、等々々の名を冠らせ得る小説は、探偵小説界の外道、寄生虫でしか在り得ない。そんなものは皆、この真の探偵小説界の非常時に際して、変格の名の下に、強烈な下剤を以て探偵小説界から駆除されなければならないのだ。
探偵小説はどこまでも探偵小説として、ストーリー本位の使命を守って行かねばならない。単なる謎々の筋書のみを守って行く所謂本格に生きて行かねばならないのだ。
しかもその本格モノを書ける作者は現在の日本に極く少数しか居ない。のみならずその少数者は結局「一人二役」「探偵即犯人」