Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かたきうちふだしょのれいげん

敵討札所の霊験

三遊亭 円朝

Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme

Aozora Bunko

気遣いはない、えゝ心配するな」

と山刀を帯して片手に鉄砲を提げ、忍足で来て破れ障子に手を掛けまして、窃っと明けて永禪和尚とお梅の居ります所の部屋へ参って、これから掛合に成りますところ、一寸一息つきまして。

二十八

又九郎は年五十九でございますが、中々きかん気の爺で、鉄砲の筒口を押し握ってそっと破れ障子を開けると、此方はこそ/\荷拵えを致して居る処へ這入って来ましたから、覚られまいと荷を脇へ片付けながら、

永「誰じゃ」

又「へい爺でございます」

永「おや是は/\、さア此方へお這入りなさい、未だ寝ずかいのう」

又「まだ貴方がたもお寝みでございませんか」

永「寝ようと思っても寒うて寝られないで、まだ起きて居ました」

又「へい早速お聞き申したいことが有って参りましたが、貴方がたのお国は、何処でございますかな」

永「うーん何じゃ、私は大聖寺の者じゃ」

又「大聖寺へえー、大聖寺じゃアありますまい、貴方がたは越中の高岡のお方でございましょうがな」

永「うゝんイヤ私は大聖寺の薬師堂の尼様のお供をして来た者じゃア、何で高岡の者とお前が疑って云いなさるか」

又「お隠しなさってもいかねえ、貴方は高岡の大工町宗慈寺という真言寺の和尚様で、永禪さんと仰しゃるだろうね」