Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かたきうちふだしょのれいげん

敵討札所の霊験

三遊亭 円朝

Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme

Aozora Bunko

やせぬが何うだえ、私は真実お前に惚れたぜ」

とおやまの手を取ってぐっと引寄せに掛りましたから堅い娘で驚きまして、振払って後へずうと下りまして、呆れて又市の顔を見て居りました。

又「怖がって逃げんでも宜いじゃないか」

やま「あらまア貴方御冗談ばかり仰しゃって困りますよ」

又「困る訳はない、宜いじゃアないか、えゝ只た一度でもお前私の云う事を聴いて呉れたら、お前の為には何の様にも情合を尽そうと思うて居る」

やま「御冗談でございましょう、貴方の様な方が私の様な者にそんな事を仰しゃっても私は本当とは思いません」

又「何故、私は年を取って冗談やおどけにお前さん此様な事を言掛ける事はない、お前さん、実は疾うから真に想うても云出し兼ていたが、酔うた紛れに云うじゃアないけれども、お前さん私は只た一度で諦めますぜ」

やま「あなた本当に仰しゃるのですか」

又「本当だって今まで如何にも好い娘じゃアと思うても色気も何も出やアせぬが、けれども朝夕膏薬を貼替えて呉れる其の優しい手で額を斯う押えて呉れまする、其のどうも手当に私は惚れた、さア最う斯う云い出したら恥も外聞もないじゃア、誰も居らぬは幸いじゃア、只た