Japanische Klassiker mit Furigana
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かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験
三遊亭 円朝
Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme
善「なゝ何者」
と振り冠る。
又「おゝ最前の遺恨思い知ったか」
と云う若気の至り、色に迷いまして身を果すと云う。これが発端でございます。
五
水司又市が悪念の発しまする是れが始めでございます。若い中は色気から兎角了簡の狂いますもので、血気未だ定まらず、これを戒むる色に在りと申しますが、頗る別嬪が膝に凭れて
「一杯お飲んなさいよ」
なぞと云われると、下戸でも茶碗でぐうと我慢して飲みまして煩うようなことが有りますが、惚抜いている者には振られ、殊に面部を打破られ、其の頃武家が頭に疵が出来ると、屋敷の門を跨いでは帰られないものでございました。又市は無分別にも中根善之進を一刀両断に切って捨て、毒食わば皿まで舐れと懐中物をも盗み取り、小増に遣りました処の二十両の金は有るし、これを持って又市は越中国へ逐電いたしました。此方は翌朝になりましてもお帰りがないと云うので、下男が迎いに参りますと、七軒町で斯様/\と云う始末、まず死骸を引取り検視沙汰、殊に上役の事でございますから内聞の計いにしても、重役の耳へ此の事が聞え、部屋住の身の上でも、中根善之進何者とも知れず殺害され、不束の至と云うので、父善右衞門は百日の間蟄居致して罷り在れという御沙汰でございますから、翌年に相成り漸く蟄居が免りましたなれども