Japanische Klassiker mit Furigana
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かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験
三遊亭 円朝
Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme
此の中の介抱は皆お繼が致して遣りますが、女で親の敵を討とうと云う位な真心な娘でございますから、赤の他人の山之助をば親身の兄を労わるように、寝る目も寝ずに親切に介抱を致します。山之助は心配をいたして種々と申しますると、
繼「なに仮令半年一年の長煩いをなすっても私が御詠歌を唄って報謝を受けて来れば、お前さん一人位に不自由はさせません、それに私も少しは儲えが有るから、まア/\決して心配をなさるな」
と云って山之助に力を附けます。また時々塩を貰って温石を当てる、それは実に親切なもので。すると俗に申す通り一に看病二に薬で、お繼の親切が届いて其の年の暮には追々と全快致し、床の上に坐って味噌汁位が食えるように成りましたから、お繼は悉く悦んで、或日のこと、
繼「山之助さん、今日は余程お加減が宜うございますねえ」
山「お繼さん誠に有難う、私はまア斯様にお前さんの介抱を受けようとは思いませんかったが、不思議な縁で連に成ったのも矢張笈摺を脊負ったお蔭、全く観音様の御利益だと思います、実に此の御恩は死んでも忘れやア致しません」
繼「何う致しまして、斯んな事はお互でございます、お前さんも西国巡礼私も西国を巡るので、一人では何だか心細うございますが、一緒に行けば何処を流しても同行二人でお互いに力に成りますから」