Japanische Klassiker mit Furigana
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かたきうちふだしょのれいげん
敵討札所の霊験
三遊亭 円朝
Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme
訳に成ったのは、武田から来た養子の重次郎と同衾を致さぬと云う情を……立てる其の間に告口を致す者も有って、表向になれば名跡が汚れるから重次郎の情で旅費を貰うて家出を致したが、丁度懐妊中の子を生落して夏という娘を得たから、漸く十五歳まで育って楽しみに致した所が、三年前に信州の鳥居峠へ掛る時、悪者に出逢い、勾引されんとする時に、一刀を抜いて切結んだが、向うは二人此方は一人、其の時受けた疵が斯のように只今でも残っている、娘は其の時谷間へ落ちて到頭其の儘に相果てたから、私も此のお照も実に一月許の間は愁傷して、泣いてばかり居って、終には眼病と相成ったから、致方なく按摩に成って揉療治を覚え、迚も生涯世に出る事は出来ぬと心得て居った所が、追々眼病も快く成って段々見える様に相成ったから同じ死ぬなら故郷懐かしく、此の江戸へ立帰って、富川町に昨年世帯を持ち、相変らず按摩を致して居る内に、よう/\の事で眼病も癒るような事なれども、揉療治を致すような身の上に成ったから、若し屋敷の者に見られては相成らぬと思うて、屋敷近くへ参る事も出来ず、如何致そうかと照も心配致して、又々旅立を致そうか、但しは謝まって信州の親族の処へ参ろうかと思って居った