Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かたきうちふだしょのれいげん

敵討札所の霊験

三遊亭 円朝

Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme

Aozora Bunko

のは感心な志と思いましたから、懇ろに仏様へ回向を致します。お経の間待って居りますると、和尚が茶を点れたり菓子を出したり、また精進料理で旨くはないが、有合で馳走に成りまして、是から極楽水を出まして、彼れから壱岐殿坂の下へ出て参り、水道橋を渡って小川町へ来て、土屋様の下屋敷の長屋下を御詠歌を唄って、ひょっとして窓から報謝をと首を出す者が又市で有ったら何ういたそうと、八方へ眼を着けて窓下を歩くと、十月十五日の小春凪で暖かいのに、すっぱり頭巾で面を隠した侍と、外に二人都合三人連の侍が通用門を出まして小川町へかゝるから、顔を隠しては居るが、ひょっとしたら彼れが又市ではないかと、段々見え隠れに跡を追って参ります、なれども頓と様子が分りません。すると伊賀裏まで来ると一人の侍は別れ、後は二人になりまして、

侍「あゝ大きに熱うございました」

と云う。これは成程熱い訳で、気候がぽか/\暖かいに、頭巾を冠っていては堪らん訳でございます。やがて頭巾を取ると総髪の撫付で、額には斯う疵がある、色黒く丈高く、頬から頤へ一抔に髯が生えている逞しい顔色は、紛れもない