Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かたきうちふだしょのれいげん

敵討札所の霊験

三遊亭 円朝

Lesen Sie 敵討札所の霊験 (かたきうちふだしょのれいげん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 125.950 Zeichen · 249 Bildschirme

Aozora Bunko

ア、はア」

七「そんな事を云って……正太手前お婆さんの方へ行きたいか」

正「行きたいや」

婆「それ見なさえよ、善く云った、何うあっても縁切で」

七「そんなら上げましょう、其の代り何ですぜ、お前さんの処とは絶交ですぜ」

婆「絶交でも何でも連帰りやすべえ」

七「行通いしませんよ」

婆「当りまえ、おらア方で誰が来べえ、お前さんのような女房が死んで一周忌も経たねえ中、女郎を買って子供に泣きを掛けるような人では、何んな事が有ってもお前さんの側へは参りませんよ、碌な物も喰わせねえではア」

梅「あゝ云うことを云って、正太が云ッつけるからですよ」

婆「何云ったって是が皆な知って居らア、何だ、さア正太来い」

と中々田舎のお婆さんで何と云っても聴きません。到頭強情で、正太郎を負って連れて帰った。さア一つ災が出来ますと、それからとん/\拍子に悪くなります。

十五

翌年湯島六丁目の藤屋火事と申して、自宅から出火で、土蔵二戸前焼け落ち、自火だから元の通り建てる事も出来ませんで、麻布へ越しましたが、それから九ヶ年過ぎますると寛政四壬子年麻布大火でござります。市兵衛町の火事に全焼と成りまして、忽ちの間に土蔵を落す、災難がある、引続き商法上では損ばかり致して忽ち微禄して、只今の商人方と異って其の頃は落るも早く、借財も嵩み、仕方が無い