Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶんがくとせいかつ
文学と生活
宮本 百合子
Lesen Sie 文学と生活 (ぶんがくとせいかつ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 17.476 Zeichen · 34 Bildschirme
生きてゆく可能な条件をそなえる民主国家が生れ出た。一九一七年のソヴェト同盟の社会主義国家の誕生。一九四五年に東ヨーロッパに人民民主主義政権が確立し、北朝鮮の共和政権が生れ、一九四九年十月には中華人民共和国が出発した。わたしたちが日本のこんにちの現実の中に生き、そして死ななければならない八千五百万の日本人民の一人としての自分の人生を思うとき、たとえば全面講和の要求にしろ、まったくわたしたちの直接な世界平和への良心の声であり、軍事的奴隷としてでなく生きることを欲している独立市民の声である。
小説をかこうとするひとはおしきせの感じかた、考えかたで満足しないで、自分の実感を大切にしなければならないと、中野重治が云っている。
過去の文学では、実感というものが、私小説的に狭くとりあつかわれて来ている。その作家固有の個人的経験から生れた実感という風に解釈されている要素が多かった。そのために、一九四五年からのちの日本の社会の大きい動きのなかで働く人々として、大きい動きを経験した人々が、いざ、小説を書こうとするといつとはなしにしみこんでいる「実感」の枠――個人として書きたいと思うモティーヴと、目ざめた職場人として、書かなければならない労働者階級の日本の民主革命の課題に添っての集団的な行動経験など、その間にズレを感じる。