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Japanische Klassiker mit Furigana

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いけぶくろのかい

文藝別冊[総特集]岡本綺堂

岡本 綺堂

Lesen Sie 文藝別冊[総特集]岡本綺堂 (いけぶくろのかい) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.671 Zeichen · 149 Bildschirme

Aozora Bunko

和吉 台所の薬鑵があいにく冷めて居りましたので、沸かさせて居りました。

半七 (湯呑を取る。)おい、これを飲んでもいいかえ。

和吉 え。

半七 毒でもはいっていやあしねえか。

和吉 飛んだことを……。

半七 はははははは。(湯を呑む。)

(上のかたより庄八、長次郎を先に立てて、和泉屋の若い者六人いず。奥よりも若い者四人いず。)

十右衛 どうだ。みんな揃ったかな。

伝兵衛 (見わたして。)はい。これでみんな揃いました。

半七 こっちに八匹、そっちに四匹……。(見まわして。)むむ、これで犬っころが皆んな鼻を揃えたわけですね。

(若い者等はおどろいて顔をみあわせる。)

半七 なんだ、なんだ、どいつもこいつも脂を嘗めさせられた蝦蟇のような面をするな。ねえ、もし、大和屋の旦那。具足町で名高けえものは清正公さまと和泉屋だと云うくれえに、江戸中にも知れ渡っている御大家だが、失礼ながら随分不取締だとみえますね。ねえ、そうでしょう。主殺しをするような太てえ奴等に、三度の飯を食わして、一年いくらの給金をやって、こうして大切に飼って置くんだからね。

(人々はびっくりして、再び顔をみあわせる。