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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうじ

文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子

室生 犀星

Lesen Sie 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.454 Zeichen · 357 Bildschirme

Aozora Bunko

姉はそれらの景色と弟とが関わりがあることを知っていたが、どういうふうに関係があるかが解らなかった。なお一段とよく分らないのは何故小さい弟が自分だけに逢いにくるのかが、ふしぎな気がした。しかもこの石段のところに腰かけているときに、全く上から二段目のところに弟はいつもどこからか遣って来て、微笑ってしずかに腰を下ろしていた。足はいつもきちんと揃って、すこし口をあけ可懐しげな顔つきをしていた。

「川原の中に小径があるでしょう、だんだん曲って向うの崖の上の道路へ出るようになっているのね、わたしあそこを見詰めていると、きっとお前がやって来そうなところだと思うの。なんだかしょっちゅうお前はあんな石の白い川原の小径をあるいているような気がしてならないの、お前の歩いてくるところはそんな小径と違いはしない?――」

弟は黙って微笑っていた。その表情の中には大人のような固い、皮のある微笑みが凍てついて見えた。姉はそれをまじまじ珍らしいもののように眺めた。そして弟は一たい幾つくらいの顔をしているのだろうと考えて見るほど、普通の子供とは変ったところが際立って見えた。

「お姉さまはいつでもそう思って川原をみているの。