Japanische Klassiker mit Furigana
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たぬきもんどう
文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会
鈴木 鼓村
Lesen Sie 文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会 (たぬきもんどう) von 鈴木 鼓村 (すずきこそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.992 Zeichen · 21 Bildschirme
妾胸中は如何ばかり淋しき思のするかは推したまわれ、されど、たとえ人手に渡さばとて、やがてこの二面の琴は、師の君が同門の人に由りて購わるることを保証します。自分は今この二品の琴樋の裏に貼紙をなして妾の日頃愛玩せることを記しおきければ、やがて、その人に由りて、これを知らるるでありましょう、これは今より確言をしておきます……
他に未だ何か記してあったが、遺書の大体の意味はこういうのであった。
談変って、私は丁度その八月十九日に出発して、当時は京都から故郷なる備中連島へ帰省をしていた薄田泣菫氏の家を用向あって訪ねたのである、そして、同氏の家に三日ばかり滞在していた、ところが、その廿一日の夜には、氏の親戚を初め近隣の人々を集めて、或る場所で自分の琴を聴かした、十時少し前後演奏が終りて、私は同氏の家へ帰って泣菫氏と共に、枕を並べて寝に就いた、
すると恰も十二時過ぎたかそれとも十二時頃だったか、私の寝ていた傍の床の間に立て懸けておいた、琴が突然音を立てて鳴り出したのである、泣菫氏は最早よく寝ていたので、少しも知らぬ、室内には、薄燈がついていたので、私は驚きながらも枕から頭を擡げて、何れの糸が鳴る