Japanische Klassiker mit Furigana
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たぬきもんどう
文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会
鈴木 鼓村
Lesen Sie 文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会 (たぬきもんどう) von 鈴木 鼓村 (すずきこそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.992 Zeichen · 21 Bildschirme
傘が重くなって仕方がない、ぐうと、下の方へ引き付けられる様で、中々堪らえられないのだ、おかしいと思って、左の折詰を持った手で、傘を持ってる手の下をさぐってみたが何物も居ない、こいつまた何かござったなと、早速気がついたので、私はまた御陵の石段へどっかと腰を下ろして怒号ったのだ、
「己は貴様達に負ける男ではないから、閉口して、己が今この折詰のお馳走を召上がるところを、拝見しろ」
といいながら、それを開けて、蒲鉾の撮食だの、鯛の骨しゃぶりを初めて、やがて、すっかり、食い終ったので、
「折でも食え」
と投出して、やおら、起って、また傘をさして歩み出したが、最早何事もなく家に帰った、昔からも、よくいうが、こんな場合には、気を確に持つことが、全く肝要の事だろうよ。