Japanische Klassiker mit Furigana
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りょうりいっせきばなし
料理一夕話
北大路 魯山人
Lesen Sie 料理一夕話 (りょうりいっせきばなし) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.841 Zeichen · 18 Bildschirme
だが板場にも女中にも、月々決めてあるもののほかは決して取らせないことにして、その代り、一切の費用はみなこっちで持って、生活に不自由のないようにしてあります。余計なものをもらうという頭があっては、料理が出来なくなってしまいますからね。女中でもそうです。さもしい心を抱かせると、人格が下劣になってしようがありません。出張に行った時なども、よく先方で丼ものなど取って食べさせるようですが、食べて来るなと言ってあるんです。自分の腕以下のものを食うなんて、そんな不見識じゃ料理人としてダメだ。腹が減っても食わずに帰って来いと言ってやるんですよ。ですから、とにかく気持のよい男には成って行きますね。こうして朝から晩まで叱言の言いづめのようにギュウギュウやっつけて行く裡に、ものが解って来て、恥を知って来ます。そして、ひとつの見識が出来て来るので、つまらない料理人たちの仲間入りをしなくなって来ます。そこをもうひとつ通り越して、こなれて来ると申し分ないんですが、まあ、若い者に、そこまで望むのは無理でしょう。
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金の使い方だってそうなんです。初めのうちは絞りの帯などをダラダラ巻きつけて見たり、馬鹿に高価な下駄を穿いてみたり、下らない所に金をパッパッと捨てるように使いますが、段々趣味が高尚になって来て、生きた使い方を覚え