Japanische Klassiker mit Furigana
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しんちょうき
新潮記
山本 周五郎
Lesen Sie 新潮記 (しんちょうき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 155.541 Zeichen · 305 Bildschirme
「これはなんだ」
「暑気ばらいです、召上ってごらん下さい」
大助に勧められてひと口啜った。
「これは冷たくてうまいな」
「よろしかったら代えます」
うんと云いながら、あとをひと息に飲みほした宗兵衛は、洋杯を置いてすぐ話に戻った。
「いつぞや依頼してあった鉄と銅、あれを少し急いで集めて貰いたいのだ」
「だいたい大阪の倉にはいった時分だと思いますが、高松へ積み出してよろしいかどうか伺うつもりでおりました」
「高松へ送るのはよす、近日のうちに藩侯がお国入りだし、亀阜荘の模様がはっきりせぬからこちらでやる算段をつけた」
「鋳工所がございますか」
「尾州領の内にありそうだ、それについては若狭の仁で奔走して呉れている者がある、そこもとはまだ会ったことがないかな、梅田定明という人だが」
「若狭の人で梅田……」大助はすぐに思い当った、「源次郎と仰しゃる方ではございませんか、その方なれば高松へもいらしったことがある筈です、わたくしはまだお会い申しておりませんけれども」
「いま水戸へ行っておるが、戻ったら拙者がいっしょに尾張へ行く約束だ、なんといっても大切なのは鉄砲だから、そのとき馬を集める場所もきめて来るつもりだ」