Japanische Klassiker mit Furigana
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しんちょうき
新潮記
山本 周五郎
Lesen Sie 新潮記 (しんちょうき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 155.541 Zeichen · 305 Bildschirme
「とめなければいかん、事を決するなら校川氏を失わずとも人間はある」
大助はかれらの話を黙って聞いていたが、どうして校川宗兵衛の決心を翻えさせるかというところで口を※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)んだ。
「それには案があります、わたくしが考えますのに、校川さまがご自分をすてて事を決行なさるについては、本枝和解が望みなしと見切りをつけられたからと思います」
「見切りをつけたという事実があるのか」
「つい先日」と大助は部屋の隅にある机をかえり見た、「水戸の早水さんから手紙が来ました、早水さんは江戸で校川さまに会ってゆかれたのですが、そのときのお話に――本枝調停を計るためには除かなければならぬ障碍が幾つかある、それをせずして和解の道はない――そう仰しゃられたそうです、そしてその言葉通り和解のことはおぼつかない、早水さんの水戸からの手紙にそう書いてありました」
大河や柳たちには察しがついたらしい、けれど松崎平馬にはわからなかった。
「事前に除くべき障碍とはなんのことだ」
「君側の二嬖だ」と柳通助が即座に云った、「滝川内膳、秋山平蔵、この二奸を除かなくてはならぬという意味だ、太橋くんそうだろう」