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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんぱん ほうろうき

新版 放浪記

林 芙美子

Lesen Sie 新版 放浪記 (しんぱん ほうろうき) von 林 芙美子 (はやしふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 247.330 Zeichen · 497 Bildschirme

Aozora Bunko

足袋を洗い、火鉢にかざしてあぶる。義父も母も雨音をきいてつくねんとしている。

左右いずれとも決しがたき宿命

悲劇は只の笑い話なり

御返事を待つまでもなく

只今は響々の雨

雨量は桝ではかりがたく

ただ手をつかねてなりゆきを見るのみ。

犠牲は払っているわけではない

不可能の冬の薔薇

孤独と神秘を頼みとする貧乏暮し

人は革命の書をつくり

私はあははと笑う

只、何事もおかしいのだ

真面目に苦しむ事の出来ぬ性分。

自分の運命を切りひらけと云われたところで

運命は食パンではないのです。

どこからナイフをあててよいのか

人生の狩猟は力のかぎり盛大に

鼻うごめかし

涙をすすり

つばを飲み

脚をふんばりだ。

秩序の目標は青と黒

仮説の中でひっそりと鼠を食う

その霊妙なる味と芳香

ああロマンスの仮説

誰にも黙殺されて自分の生血をすする

少しずつ少しずつの塩辛い血。

革命とは水っぽい艶々の羊かん

かんてん かんてん かんてんの泥

人間一人が孤独で戦う

群勢はいりません

家柄やお国柄では飯は食えぬ。

講談を書こうと思い始める。漱石調で水戸黄門。藤村調で唐犬ゴンベエ。鴎外調で佐倉ソウゴロ。はっしはっしと切り結ぶと云う陰惨ごとはどうにも性分にはあわないながら、売りものには花をそえて、変転自在でなければならぬ。