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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぎんがてつどうのよる

新編 銀河鉄道の夜

宮沢 賢治

Lesen Sie 新編 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.030 Zeichen · 274 Bildschirme

Aozora Bunko

看板のうしろからは、さっきの音が盛んに起った。

けれどもあんまり近くで聞くと、そんなにすてきな音じゃない。

ただの楽隊だったんだい。

ただその音が、野原を通って行く途中、だんだん音がかすれるほど、花のにおいがついて行ったんだ。

白い四角な家も、ゆっくりゆっくり中へはいって行ってしまった。

中では何かが細い高い声でないた。

人はだんだん増えて来た。

楽隊はまるで馬鹿のように盛んにやった。

みんなは吸いこまれるように、三人五人ずつ中へはいって行ったのだ。

ペムペルとネリとは息をこらして、じっとそれを見た。

『僕たちも入ってこうか。』ペムペルが胸をどきどきさせながら云った。

『入りましょう』とネリも答えた。

けれども何だか二人とも、安心にならなかったのだ。どうもみんなが入口で何か番人に渡すらしいのだ。

ペムペルは少し近くへ寄って、じっとそれを見た。食い付くように見ていたよ。

そしたらそれはたしかに銀か黄金かのかけらなのだ。

黄金をだせば銀のかけらを返してよこす。

そしてその人は入って行く。

だからペムペルも黄金をポケットにさがしたのだ。

『ネリ、お前はここに待っといで。