Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たびだち

旅だち

豊島 与志雄

Lesen Sie 旅だち (たびだち) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.059 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「それから……。」

「先のことだけれど、雑誌を出したり、バレーをやったり、絵の展覧会だの、芝居だの……何でもやるんですって。」

「一体どんな人が集るの。」

洋子は記憶にある名前を挙げはじめました。敏子が知ってるのも少しはありましたが、たいていは知らないのばかりでした。

名前がとぎれた頃、洋子は俄に眼をくるりとさせました。

「まだあるわ。あたしもあなたも知ってる人よ。若いけれど、天才的な詩人ですって。保科哲夫さん……覚えていて。」

敏子は眼を見張って、肩を引きしめました。

「田舎にいる時、温泉に来ていた学生さんよ。ソリに乗って遊んだじゃないの。」

「覚えてるわ。」

それだけを、敏子は漸く言いました。

それから洋子は、その団体のことをまた話し続けました。それを敏子は黙って聞いていてから、やがて尋ねました。

「あたしも、その会合を見に来ていいかしら。」

「ええ、いらっしゃいよ。うちのビルが会場で、あたしはそのお手伝いをしているんだから、大丈夫よ。ただ、会員にはなれないわよ。聞いていたら、あれもいけない、これもいけないって、大変な厳選らしいの。それでも、百人近くの会員ですって。