Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ひはかがやけり

日は輝けり

宮本 百合子

Lesen Sie 日は輝けり (ひはかがやけり) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.445 Zeichen · 152 Bildschirme

Aozora Bunko

それにもう帰る頃はほとんどとけていた、浩に対しての憤りを、今も持ち続けて行こうとする、辛い意地から、一層心が穏やかでないことを、彼は自分でも知っているので、こればかりは仏の力でも紛れそうに思われなかった。けれどもおらくは、裏へなど長く出ていて、何心なく奥へ行ってみると、何か涙をこぼしながら一生懸命に見ていた孝之進が、あわてて持ったものをかくしながら、空咳をするのなどをしばしば発見した。浩の手紙を見ていなさるなと彼女は悟ったが、それについては一言も云わなかった。そしてただ涙をこぼした。猫の額ほどの菜園の土を掘りながら、今頃はまたおじいさんが読んでいなさるころだと思うと、おらくは出来るだけ長く戸外にいた。時には用事がなくても孝之進の心を汲んで彼女は外へ出てブラブラと菜園を見まわったり、納屋の傍に寄りかかってお念仏をしたりしながら、彼女自身も何だか嬉しいような心持を感じていたのである。

父親から、どうやら金を送ってくれたので、お咲はずいぶん助かった。有難いと思った。が、病気はどうしても悪い。このまま進んで行けば、また入院するほかなりかねないので、年寄達は気を揉み出した。