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Japanische Klassiker mit Furigana

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にほんのでんせつ

日本の伝説

柳田 国男

Lesen Sie 日本の伝説 (にほんのでんせつ) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.931 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

これはまた、昔源頼朝が、ここを通って安房の方へ行こうとする際に、村の人たちが出て来て、将軍に昼の飯をすすめました。箸には杉の小枝を折って用いたのを、記念の為にその跡にさし、それが生えついて、この大木となったといって、そこも新田義貞の椿峯と同様に、小さい塚になっていたと申します。(房総志料。千葉県夷隅郡布施村)

なおこれから四里ばかり西に当って、市原郡の平蔵という村の二本杉にも、同じく頼朝公が御箸をさして行かれたという伝説が残っておりました。いつも頼朝であり、また箸であることは、よほど珍しい話といわねばなりません。(房総志料続編。千葉県市原郡平三村)

上総では、また頼朝公の御箸は、薄の茎をもって作り、食事の後にそれをさして置いたらついたので、今でも六月二十七日の新箸という祭り日には、薄を折って箸にするといい伝えている村があります。(南総之俚俗。千葉県長生郡高根本郷村宮成)

越後などでは、七月二十七日を青箸の日と名づけて、必ず青萱の穂先を箸に切って、その日の朝の食事をする村が多かったそうです。そのいわれは、昔川中島合戦の時に、上杉謙信が諏訪明神に祈って、武運思いの通りであった故に、その後永く諏訪の大祭りの七月二十七日の朝だけは、神のお喜びなされる萱の穂を、箸に用いることにしたのだといっておるのであります。