Japanische Klassiker mit Furigana
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さいまつのしちや
日本の名随筆 別巻18 質屋
山之口 貘
Lesen Sie 日本の名随筆 別巻18 質屋 (さいまつのしちや) von 山之口 貘 (やまのくちばく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.509 Zeichen · 7 Bildschirme
」と言った。どういうわけでときくと、「まさか君のところでは、はいった利子をねかせているんではあるまいとくるんで、それがまたもっともなんですからね。」と言うのである。
つまりは、金の子どもや孫のことまで見透しをつけられているところが、多少工合がわるそうなのだ。
昭和二十七年の同業者組合の名簿によると、都内の質屋は一四四九、現在では増加して、一八〇〇位にはなっているとのことだ。外に各区ごとに区営の公益質屋がある。利子が三分なので安いのだ。それを、ここの主人が、ある客に同情して教えてやったのに「五千円、六千円を扱っているのだから。」と断わられて、その客が戻って来たのだそうだ。
「まるで、うちの方が公益みたいですよ。」と質屋さんは笑ったが、たとえそれが話であってもバカをみるのはいつも庶民なのではないか。物も金もないばかりに、生活にかかる金はあべこべで、三分の安い利子が買えず、高い一割の利子を買わねばならないからなのだ。