Japanische Klassiker mit Furigana
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かにのかい
日本の怪談(二)
田中 貢太郎
Lesen Sie 日本の怪談(二) (かにのかい) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 80.664 Zeichen · 171 Bildschirme
其処へ壮い男の家から使いが来た。それは壮い男が長く病気をしていて、今日とうとう死亡したと云う知らせであった。尼僧ははじめてさきの壮い男は、壮い男が仮に姿をあらわしたものであると云うことを知った。
しかし、それにしても壮い男の幽魂が法衣を借りに来たことが不思議でたまらないので、その日、その家へ見舞に往って、壮い男の母親に向って、何か心当りがないかと云って聞いてみた。
「べつに心当りもないのですが、彼の寝衣が後から後からと汚れるものですから、浴衣を着せましたが、その浴衣も皆汚れてしまったので、昨日から女の寝衣を着せましたところが、それを非常に厭がっていたのです」と、母親は涙を流しながら云った。