Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さるかにかっせん

日本の神話と十大昔話

楠山 正雄

Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

「せっかく茶がまを買って来て、ながめてばかりいてもつまらない。今日はひとつ使いだめしをしてやろう。」

と言って、茶がまに水をくみ入れました。すると小さな茶がまのくせに、いきなり手おけに一ぱいの水をがぶりと飲んでしまいました。

和尚さんは少し「へんだ。」と思いましたが、ほかに変わったこともないので、安心してまた水を入れて、いろりにかけました。すると、しばらくしてお尻があたたまってくると、茶がまはだしぬけに、「あつい。」と言って、いろりの外へとび出しました。おやと思う間にたぬきの頭が出て、四本の足が出て、太いしっぽがはえて、のこのことおざしきの中を歩き出しましたから、和尚さんは、「わあッ。」と言って、思わずとび上がりました。

「たいへん、たいへん。茶がまが化けた。だれか来てくれ。」

和尚さんがびっくりして大きな声で呼び立てますと、小僧さんたちは、

「そら来た。」

というので、向こう鉢巻きで、ほうきやはたきを持ってとび込んで来ました。でももうその時分にはもとの茶がまになって、布団の上にすましていました。たたけばまた「かん。かん。」と鳴りました。

和尚さんはまだびっくりしたような顔をしながら、