Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さるかにかっせん

日本の神話と十大昔話

楠山 正雄

Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

二

かには柿の種をさっそくお庭にまきました。そして、

「早く芽を出せ、柿の種。

出さぬと、はさみでちょん切るぞ。」

と言いました。すると間もなく、かわいらしい芽がにょきんと出ました。

かにはその芽に向かって毎日、

「早く木になれ、柿の芽よ。

ならぬと、はさみでちょん切るぞ。」

と言いました。すると柿の芽はずんずんのびて、大きな木になって、枝が出て、葉が茂って、やがて花が咲きました。

かにはこんどはその木に向かって毎日、

「早く実がなれ、柿の木よ。

ならぬと、はさみでちょん切るぞ。」

と言いました。すると間もなく柿の木にはたくさん実がなって、ずんずん赤くなりました。それを下からかには見上げて、

「うまそうだなあ。早く一つ食べてみたい。」

といって、手をのばしましたが、背がひくくってとどきません。こんどは木の上に登ろうとしましたが、横ばいですからいくら登っても登っても落ちてしまいます。とうとうかにもあきらめて、それでも毎日、くやしそうに下からながめていました。

するとある日猿が来て、鈴なりになっている柿を見上げてよだれをたらしました。そしてこんなにりっぱな実がなるなら、おむすびと取りかえっこをするのではなかったと思いました。