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Japanische Klassiker mit Furigana

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さるかにかっせん

日本の神話と十大昔話

楠山 正雄

Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

夕方になって、なんにも知らないおじいさんは、

「晩はたぬき汁が食べられるな。」

と思って、一人でにこにこしながら、急いでうちへ帰って来ました。するとたぬきのおばあさんはさも待ちかねたというように、

「おや、おじいさん、おかいんなさい。さっきからたぬき汁をこしらえて待っていましたよ。」

と言いました。

「おやおや、そうか。それはありがたいな。」

と言いながら、すぐにお膳の前に座りました。そして、たぬきのおばあさんのお給仕で、

「これはおいしい、おいしい。」

と言って、舌つづみをうって、ばばあ汁のおかわりをして、夢中になって食べていました。それを見てたぬきのおばあさんは、思わず、「ふふん。」と笑うひょうしにたぬきの正体を現しました。

「ばばあくったじじい、

流しの下の骨を見ろ。」

とたぬきは言いながら、大きなしっぽを出して、裏口からついと逃げていきました。

おじいさんはびっくりして、がっかり腰をぬかしてしまいました。そして流しの下のおばあさんの骨をかかえて、おいおい泣いていました。

すると、

「おじいさん、おじいさん、どうしたのです。」

と言って、これも裏の山にいる白うさぎが入って来ました。