Japanische Klassiker mit Furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme
「たぬきさん、たぬきさん。ほんとうにきのうはひどい目にあったねえ。」
「ああ、ほんとうにひどい目にあったよ。この大やけどはどうしたらなおるだろう。」
「うん、それでね、あんまり気の毒だから、わたしがやけどにいちばん利くこうやくをこしらえて持って来たのだよ。」
「そうかい。それはありがたいな。さっそくぬってもらおう。」
こういってたぬきが火ぶくれになって、赤肌にただれている背中を出しますと、うさぎはその上に唐がらしみそをところかまわずこてこてぬりつけました。すると背中はまた火がついたようにあつくなって、
「いたい、いたい。」
と言いながら、たぬきは穴の中をころげまわっていました。うさぎはその様子を見てにこにこしながら、
「なあにたぬきさん、ぴりぴりするのははじめのうちだけだよ。じきになおるから、少しの間がまんおし。」
と言って帰っていきました。
四
それから四、五日たちました。ある日うさぎは、
「たぬきのやつどうしたろう。こんどはひとつ海に連れ出して、ひどい目にあわせてやろう。」
と独り言を言っているところへ、ひょっこりたぬきがたずねて来ました。
「おやおや、たぬきさん、もうやけどはなおったかい。