Japanische Klassiker mit Furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme
」
と待ちかまえていました。
四
いよいよしたくができて、勢揃いがすむと、ねずみ仲間は、親ねずみ、子ねずみ、じじいねずみにばばあねずみ、おじさんねずみにおばさんねずみ、お婿さんねずみにお嫁さんねずみ、孫、ひこ、やしゃ子ねずみまで何万何千という仲間が残らずぞろぞろ、ぞろぞろ、まっ黒になって、猫の陣取っている横町の原に向かって攻めていきました。
猫の方も、「そら来た。」というなり、三毛猫、虎猫、黒猫、白猫、ぶち猫、きじ猫、どろぼう猫やのら猫まで、これも一門残らず牙をとぎそろえて向かっていきました。
両方西と東に分かれてにらみ合って、今にも飛びかかろう、食いかかろうと、すきをねらっているところへ、ひょっこりお寺の和尚さんが、話を聞いて仲裁にやって来ました。和尚さんは猫の陣とねずみの陣のまん中につっ立って、両手をひろげて、
「まあ、まあ、待て。」
と言いますと、猛りきっていた猫の軍もねずみの軍も、おとなしくなって、和尚さんの顔を見ました。
和尚さんはまずねずみの軍に向かって、
「これ、これ、お前たちがいくら死にもの狂いになったところで、猫にかなうものではない。