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Japanische Klassiker mit Furigana

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さるかにかっせん

日本の神話と十大昔話

楠山 正雄

Lesen Sie 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.605 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

どうだね、それで承知してくれるか。」

「よろしゅうございます。ねずみが悪ささえしなければ、わたくしどももがまんして、あわび貝でかつ節のごはんや汁かけ飯を食べて満足しています。」

こう猫たちが声をそろえて言いますと、和尚さんも満足らしく、にこにこ笑って、

「さあ、それでやっと安心した。ねずみは猫にはかなわないし、猫はやはり犬にはかなわない。上には上の強いものがあって、ここでどちらが勝ったところで、それだけでもう世の中に何もこわいものがなくなるわけではないし、世の中が自由になるものでもない。まあ、お互いに自分の生まれついた身分に満足して、獣は獣同士、鳥は鳥同士、人間は人間同士、仲よく暮らすほどいいことはないのだ。そのどうりが分かったら、さあ、みんなおとなしくお帰り、お帰り。」

「どうもありがとうございました。これからはもう咎のないねずみを取ることは、やめましょう。」

「そうです。わたくしどもも、けっしてよけいな人の物を取ったりなんかいたしません。」

猫とねずみは口々にこう言って、和尚さんにおじぎをして、ぞろぞろ帰っていきました。