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Japanische Klassiker mit Furigana

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たわらとうだ

日本の英雄伝説

楠山 正雄

Lesen Sie 日本の英雄伝説 (たわらとうだ) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 40.666 Zeichen · 84 Bildschirme

Aozora Bunko

大島の者は、為朝が小船に乗って出たなり未だに帰って来ないので、どうしたのかと思っていますと、ある日恐ろしい鬼をつれてひょっこり帰って来たので、みんなびっくりしてしまいました。

六

こうして為朝は十年たたないうちに、たくさんの島を討ち従えて、海の王さまのような勢いになりました。すると為朝のために大島を追われた役人がくやしがって、ある時都に上り、為朝が伊豆の七島を勝手に奪った上に、鬼ガ島から鬼をつれて来て、らんぼうを働かせている、捨てて置くと、今にまた謀反の戦をおこすかもしれませんといって訴えました。

天子さまはたいそうおおどろきになり、伊豆の国司の狩野介茂光というものにたくさんの兵をつけて、二十余艘の船で大島をお攻めさせになりました。

為朝は岸の上からはるかに敵の船の帆かげを見ると、あざ笑いながら、

「久しぶりで腕だめしをするか。」

といって、例の強い弓に長い矢をつがえて、まっ先に進んだ大きな船の胴腹をめがけて矢を射込みました。すると船はみごとに大穴があいて、たくさんの兵を乗せたまま、ぶくぶくと海の中に沈んでしまいました。敵はあわてて海の中でしどろもどろに乱れて騒ぎはじめました。