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Japanische Klassiker mit Furigana

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たわらとうだ

日本の英雄伝説

楠山 正雄

Lesen Sie 日本の英雄伝説 (たわらとうだ) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 40.666 Zeichen · 84 Bildschirme

Aozora Bunko

牛若はずんずん剣術がうまくなりました。

するうち、牛若が毎晩おそく僧正ガ谷へ行って、あやしい者から剣術をおそわっているということを和尚さんに告げ口したものがありました。和尚さんはびっくりして、さっそく牛若をよんで、髪を剃って坊さんにしようとしました。牛若は、

「いやです。」

といいながら、いきなり小太刀に手をかけて、こわい顔をして和尚さんをにらめました。

その勢いにおそれて、髪を剃ることは止めました。

牛若はこうしているとまた、

「坊さんになれ。」

といわれるにちがいないと思って、ある日そっと鞍馬山を下りて京都へ出ました。

牛若はもう十四、五になっていました。

二

そのころ京都の北の比叡山に、弁慶という強い坊さんがありました。この弁慶は生まれる前おかあさんのおなかに十八箇月もいたので、生まれるともう三つぐらいの子供の大きさがあって、髪の毛がもじゃもじゃ生えて、大きな歯がにょきんと出ていました。そしてずんずん口をききました。

「ああ、明るい。」

はじめておかあさんのおなかからとび出したとき、こういっていきなりちょこちょこと歩き出したそうです。おとうさんは気味をわるがって、大きくなるとすぐ、お寺へやってしまいました。