Japanische Klassiker mit Furigana
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いも
日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二)
佐左木 俊郎
Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二) (いも) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.241 Zeichen · 54 Bildschirme
まあ、及ぶだけのことは……」
「併し、皆んな商売をやり出したら、一体、誰が買うんですかね?」
甚吉は煙草に火をつけながら、皮肉らしく言つた。
「ですから、それは、斯うしてこれから、住宅地を貸すことにして、どんどん部落へ人を呼ぶんですよ。そうするてえと、部落はどんどん発展して来る。私達は地代がどっさり這入るし、あんたがたは商売が繁栄するってことになるじゃありませんか?」
「それはそうですね。じゃ一つ、御援助を願って、商人になりますかな。」
「俺の言ったのは、そう云う意味じゃねんだ。今に言わなくたって、わかるときが来るさ。一体全体百姓を廃めて、皆んな商人になれなんて、何処の世界にそんな馬鹿な話があるんだ。」
二
南向きの斜面は、雑木林の腕の中で、耕地から住宅地に整理された。
混凝土の泥溝をもった道路が、青い雑草の中に砂利の直線で碁盤縞に膨れあがった。碁盤目の中には、十字に椹の籬が組まれた。雑草は雨毎に蔓延って行った。荒地野菊が地肌を掩い、姫昔蓬が麻畠のように暗い林になって立った。蓼は細いちょろちょろの路をあけて、砂利の上にまで繁った。
「われわれから取上げやがって、ああして荒して置けあどうだと云うんだ。