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Japanische Klassiker mit Furigana

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あねがわのかっせん

日本合戦譚

菊池 寛

Lesen Sie 日本合戦譚 (あねがわのかっせん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 154.771 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

「智慧伊豆ともあろうものが、外国船の力を借りて城を攻めるとは、国の恥を知らないものか」手厳しい批評を城中で為して居る者が居る。が、宗徒はスペインなどからの援兵をひそかに期待していたかも知れぬから、外船からの攻撃は兵気を阻喪させたに違いない。

信綱は持久の策を執る決心をして居たから、兵糧米を充分に取寄せて諸軍に分った。二月初旬には、九州の諸大名も新手をもって来り会したから、信綱は令して諸軍の陣所を定めた。即ち北岡浜上り西南へ二百二十六間を熊本藩、次の十九間を柳川藩、次九間島原藩、次に十九間久留米藩、次百九十三間佐賀藩、次四十間唐津藩、次三百間は松平忠之兄弟、長蛇の陣はひしひしと原城をとり囲んだのである。信綱、氏鉄並に、板倉重矩等は中軍を形造り軍目付馬場利重を熊本勢へ、同牧野成純を柳川、久留米、島倉の営へ、榊原職允を佐賀の陣へ、林勝正を福岡唐津の軍へ、夫々遣わして、本営との連絡を厳重にした。更に信綱は各陣に指図して、高い井楼を築かしめた。井楼の上から城を俯して矢丸を射込もう策戦である。

信綱は更に城中の大将四郎の甥小平をして、小左衛門の手紙を持って城内に入らしめた。