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Japanische Klassiker mit Furigana

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あねがわのかっせん

日本合戦譚

菊池 寛

Lesen Sie 日本合戦譚 (あねがわのかっせん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 154.771 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

もし、豊家に人が在って、自発的に和州郡山へでも移り、ひたすら豊家の社稷を保つことに腐心したら、今でも豊臣伯爵など云うものが残っていて、少し話が分った人だったら、大阪市の市長位には担ぎ上げられたかも知れない。

しかし、秀頼の周囲は、仲々強気で、秀頼が成長したら、政権が秀頼に帰って来るように夢想していたのであるから、結局亡びる外仕方がなかったのだろう。

大阪冬の陣の原因である鐘銘問題など、甚だしく無理難題である。家康が、余命幾何もなきを知り、自分の生前に処置しようと考え始めたことがハッキリ分る。

秀吉が、生前大阪城を攻め亡すには、どうしたらよいかと戯れに侍臣に語ったところが、誰も答うる者がなかったので、自分で「一旦扱いをして、濠を潰せば落ちる」と云ったと云う。多分後人の作為説であろうが、家康の大阪城に対する対策も同じであって、大阪冬の陣に、和議を提議したのは徳川の方からである。一度、戦争をして、和議の条件として濠を潰させ、その後でいよいよ滅してやろうと云うプラン通りに、大阪方が乗って、行動するのであるから、一たまりもなく亡びるのは当然である。せめて、冬の陣のままで四月か半年も頑張ったならば、当時は戦国の余燼がやっと収まったばかりであるから、関ヶ原の浪人も多く、天下にどんな異変が生じたか分らないと思う。