Japanische Klassiker mit Furigana
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あねがわのかっせん
日本合戦譚
菊池 寛
Lesen Sie 日本合戦譚 (あねがわのかっせん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 154.771 Zeichen · 313 Bildschirme
この年父信虎信州佐久の海ノ口城の平賀源心を攻めたが抜けず、囲を解いて帰るとき、信玄わずか三百騎にて取って返し、ホッと一息ついている敵の油断に乗じて城を陥れ、城将源心を討った。しかも父信虎少しも之を賞さなかったと云う。その頃から、父子の間不和で、後天文十年父信虎を、姉婿なる今川義元の駿河に退隠せしめて、甲斐一国の領主となる。時に年二十一歳。
若い時は、文学青年で詩文ばかり作っていたので、板垣信形に諫められた位である。だから、武将中最も教養あり、その詩に、
簷外風光分外薪
捲レ簾山色悩二吟身一
孱願亦有二娥眉趣一
一笑靄然如二美人一
歌に、
さみだれに庭のやり水瀬を深み浅茅がすゑは波よするなり
立ち並ぶかひこそなけれ桜花松に千歳の色はならはで
詩の巧拙は自分には分らないが、歌は武将としては上乗の部であろう。
又経書兵書に通じ、『孫子』を愛読して、その軍旗に『孫子』軍争編の妙語「疾如レ風徐如レ林侵略如レ火不レ動如レ山」を二行に書かせて、川中島戦役後は、大将旗として牙営に翻していた。その外、諏訪明神を信仰し、「諏訪南宮上下大明神」と一行に大書した旗も用いていた。
上杉謙信は、元、長尾氏で平氏である。