Japanische Klassiker mit Furigana
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
Lesen Sie 日本婦道記 (にほんふどうき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.649 Zeichen · 27 Bildschirme
「それは百樹さまとこの家ではお扶持が違いますもの、ねえお姉さま」
「そうではないの」
小松はうち消すようにさえぎった、
「わたくし贅沢や華奢を云うのではないのよ、一生のうちのむすめ時代というもの、そのとし頃だけに許される若さをいうんです、そしてこれはなかなか大切なことなんです、なぜかというと百樹へ嫁してからの生活で、お部屋の飾り方とかお道具の調えようとか、また義妹たちの衣装や髪飾りのせわをするのに、ずいぶん戸惑いをすることがありました、そしてこれはわたくしたちがむすめ時代の若さというものを味わずにしまったからだと思い当ることが多かったのですから」
「ああそれであなたは今その若さをとり返していらっしゃるのね」
津留はからかいぎみに笑いながら云った。
「お暮しぶりがたいそうお派手だとご評判でございますわ」
「そんな、ひとのことを云ってよろしいの、秋沢さまのご家族こそ派手な評判ではひけをとらない筈なのに、わたくしみんな知っていてよ」
弥生は茶のしたくをしながら妹たちの饒舌を聞いていた。はじめは微笑していたが、しだいにその微笑が硬ばり、唇の歪んでくるのが自分でもよくわかった。