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Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき・しょかん

日記・書簡

宮本 百合子

Lesen Sie 日記・書簡 (にっき・しょかん) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.385 Zeichen · 15 Bildschirme

Aozora Bunko

而し彼の心から云えば、その好意に対して、自分は感謝し、法律上改姓しても、仕事、或は今までの知己には、荒木姓を名乗って行きたいと云うのである。

マミは、此を今夜きいて、非常に激された。

「其は荒木さんに都合がよいことだろうさ、けれども、始め、グランパは何と云った、自分は何も無く、何も出来ないものだけれども、全力を捧げて百合ちゃんの仕事を完成させる為に尽す、と云って寄来したじゃあないか、ちゃんと手紙も取ってある。

「手紙がとってある――おかあさま、そんな事もおっしゃるの、私は、真個に、心が痛む、

「だけれども、そうじゃあないか、一体が、始めから私は結婚を許したのじゃあ、ありません。此は、此間も話した事だけれども、家でも斯うやって多勢子供も死に、肉身も少ないのだから、百合ちゃんには養子を取って、分家をさせようと、此那事が起らない昔から云って居たのだ。

「其じゃあ、おかあさまは、養子になれる可能のない人と結婚しようとしたら、御拒みになりますの。

「ともかく一応承諾は経るべきじゃあないか、つまり其人が、真個にお前を愛して居さえすればいいのです。一言で云えば、自分の名なんかどうでもいい、其那ものも捨てる位の人でなければ、お前は愛さないだろうと思って居たのだ。