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Japanische Klassiker mit Furigana

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はやみみさんじとりものききがき

早耳三次捕物聞書

林 不忘

Lesen Sie 早耳三次捕物聞書 (はやみみさんじとりものききがき) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.930 Zeichen · 20 Bildschirme

Aozora Bunko

これにはさすがの源右衛門も胆をつぶしてしまったが、それよりも彼の驚いたのは、女の拵えた小判が、どこへもって行っても立派に通用するという事実だった。それを女に言うと、もうすっかり本性を出した女は、立膝かなんかで、源右衛門の煙管を取り上げてすぱりすぱりとやりながら、

「あい。それがあたしの手腕でさあね。もとは銅なんだけれど、ちょいとしたこつで黄金に見えるんだよ。あたしはこの術を切支丹屋敷の南蛮人に聞いたんでね。道具がちっとも揃ってないから、いくらかちかち急いだってひと晩に一枚しきゃできやしない。ほんとにじれったいったらないのさ。」

これで源右衛門は二度びっくりして、

「道具がなくてひと晩に一枚しきゃできない? すると道具が揃えばひと晩にもっとたくさんできるのかい?」

女はすましていた。

「そうたくさんもできないけれど、まあ、十枚や十五枚はねえ。」

「そりゃ豪気だ!」

と思わず源右衛門が大声を出すと、女が手を振った。

「いやですよ、この人は。人に聞えたら私が困るじゃないか。」

源右衛門は頭を掻きながら膝を進めて、

「そ、その話はほんとかね?」

「だれが嘘を言うもんか、あたしの暗いところじゃないの。