Japanische Klassiker mit Furigana
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はやみみさんじとりものききがき
早耳三次捕物聞書
林 不忘
Lesen Sie 早耳三次捕物聞書 (はやみみさんじとりものききがき) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.050 Zeichen · 20 Bildschirme
なんだな、やい、お前は珊瑚玉あ猫婆きめやがって、この俺を一ぺい嵌めようと謀んだんだな。」
「助さん、何を言うんだよ。お前さんこそ真物はちゃあんと隠しておいて独占めしようっていうんだろう。大方そんな量見だろうさ。」
「なにい?」
「おや、白眼んだね。おかしな顔だからおよしよ。忘れやしまいね、はばかりながらあたしゃ上総のお鉄だ。仕事にぶきがあるもんかね。昨日あの店で平珊瑚を盗んで、買った伽羅油で台の下へ貼りつけといて、出がけに騒がれたからわざと身柄を見せて威張ってきたのも、こうやって後から、お前さんに取りに行って貰うためだったのさ。」
「それを俺が、今日行ってみると、なるほど油が強いから貼り着いちゃいたが、珊瑚でなくて――。」
「この碁石かい。」
「お鉄。」
「助さん。」
「ひょっとすると足がついたかもしれねえな。」
「こりゃあこうしちゃいられないよ。」
この時、がらり表の格子が開いて、早耳三次が土間に立った。
「ええ、亀安から碁石を戴きに参りました。裏表に花川戸早耳三次の身内が詰めております。まずお静かにおられましょう。」
とずいと上り込んで、
「え、こうっ、手前らあ何だぞ、人殺し兇状だぞ。