Japanische Klassiker mit Furigana
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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
Lesen Sie 明日は天気になれ (あすはてんきになれ) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.679 Zeichen · 228 Bildschirme
縁日で廿日ネズミのカゴを買ってきて入れておいたら、入れ物に似てしまったのか、ネズミになってしまった。
また初冬の小春日和の一日、日和で季節をカンちがいしたらしくスイッチョンがノコノコまいこんだから、これを生け捕りにしてカステラの空箱に入れて、
「昔、松永弾正というロベスピエールとフーシェのアイノコのような悪党ボスが人のできないことをやってみせるといって松虫を飼って三年生かしたそうだ。このスイッチョンは本人自身が来年も生きる目算で身を隠していた奴に相違ないから、うまく飼うと三年はおろか、十年二十年と生きのびてヒゲが白髪となり人語を解するに至るぞ。これを見世物にだして、老後を安穏に暮すから、者ども、ユダンなく育てろ」
そこで人間が寝しずまって部屋がつめたくなってからは、拙者の部屋へつれてきて、暑からず、また寒からぬように、いろいろと身の廻りのメンドウを見てやって、それをハリアイに毎晩いそいそと徹夜の仕事をした。
ところが女というものは大事を託するに足らん。拙者の不在中、スイッチョンを箱からだして、愛玩して、脚を一本落してしまった。スイッチョンは無事越年し大寒を元気よく迎えながら、これがもとで死んでしまった。