Japanische Klassiker mit Furigana
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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
Lesen Sie 明日は天気になれ (あすはてんきになれ) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.679 Zeichen · 228 Bildschirme
それでもどうやら生きていたのだから不思議だ。あのころといっても六、七年前までそうなのだ。
東京では薩摩いもの茎というのが秋になると山のように配給になった。それを小量ずつ御飯に混ぜて食えとでもいうのなら話は通じないこともないが、米の方がないのだから薩摩いもの茎が主食のようなものだった。この茎だけは惜しみなく随分くれた。サナギを混ぜたパンがうまいといって随分歓迎したものだ。タバコの代わりにアザミを吸っているともっとうまい草があるといって葉っぱの白い草を教えられた。
「何という名?」
「この名はねえ、名はあるのかね、草に一々必ず名がなければならないという考え方は面白くないかもしれないよ」
名のある方が素姓がしれてるらしくてよいにきまってらあ。
「この葉っぱの様子がタバコの葉ににてるだろう」
それでなんとなく理屈もとおった。吸えばまんざらでもない気がした。まったく気分の問題だ。名も知らないような雑草に味の上下があるものか、まったく味がないわけではない。ないどころか強烈無比の味がある。まるで巨砲のような強烈な味だ。巨砲の音階を味わいわけるバカがいるものか。
東京ではみるみる野犬も根だやしに喰べ尽されてしまったものだ。