Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじざのしょかんをきょしくんにとわれて
明治座の所感を虚子君に問れて
Lesen Sie 明治座の所感を虚子君に問れて (めいじざのしょかんをきょしくんにとわれて) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.488 Zeichen · 5 Bildschirme
不動の御利益が蛮からなんじゃない。神が出ても仏が出てもいっこう差支ないが、たかが如是我聞の一二句で、あれ程の人騒がせをやるのみならず、不動様まで騒がせるのは、開明の今日はなはだ穏かならぬ事と思う。あれじゃ不動様が安っぽくなるばかりだ。不動をあらたかにしようと思ったら、もう少し深い事情を原因におかなくっちゃいけない。その上祐天がちっとも愚鈍らしくない。いやに色気があって、そうして黄色い声を出す。のみならずむやみに泣いて愚痴ばかり並べている。あの山を上るところなどは一起一仆ことごとく誇張と虚偽である。鬘の上から水などを何杯浴びたって、ちっとも同情は起らない。あれを真面目に見ているのは、虚偽の因襲に囚われた愚かな見物である。
○立ち廻りとか、だんまりとか号するものは、前後の筋に関係なき、独立したる体操、もしくは滑稽踊として賞翫されているらしい。筋の発展もしくは危機切逼という点から見たら、いかにも常識を欠いた暢気な行動である。もしくは過長の運動である。その代り単なる体操もしくは踊として見ればなかなか発達したものである。
○御俊伝兵衛は大層面白かった。あれは他のもののように馬鹿気た点がない。